以前福隆駅にて発売している硬券を紹介いたしました。その後さらに別の券種もあり、収集者にとっては興味の湧くものということで再訪して参りました。

変わらぬ佇まいの福隆駅。

ただ今はシーズンオフなので夏に比べると閑散としています。

名物弁当の紹介は以前しておりますので、早速本題へ。こちらが今回購入した券になります。

左から福隆→台北(自強加價),福隆→石城(區間),石城→福隆(區間)となっていますが、それぞれに特殊性があります。

まず1枚目の自強加價票。侯硐での硬券発売中止後もうないと思われていた硬券の加價票。それだけでも貴重ですが、さらに特殊な点があります。券の裏側を見てみましょう。

(區間加自)と印字されています。加價票というのは運賃が安い普通列車などのきっぷに差額を支払って上級の特急列車などに乗るためのきっぷですが、ベースとなる運賃が區間車です。區間車の種別が登場した頃にはとっくに硬券は第一線から退いており、この券が唯一の例です(通常加價票はベース運賃が普快車)。

2枚目は石城までの區間車で、特に特徴はないように見えますが硬券現役時代には設備されていなかったと思われる券です。というのも運賃が同一の初乗り区間内は最遠の駅(福隆の場合は大里まで同額)ゆきのみを設備して兼用していたケースが多かったためです。

3枚目はまた特殊な券です。基本的に他駅発の硬券が設備されるケースはなく、かなりレアなものです。旺盛な需要がある集集線集集駅における車埕→集集の復路用きっぷについてもわざわざ手書きの補充券対応しているほとです。そもそも付近に何もない無人駅の石城までの硬券が往復とも設備されている理由は謎です。過去に付近でよほど大規模なイベントでもあったのだと思いますが、調べはついていません。

以上口座数は少ないながら特殊な券種が多い福隆の硬券。収集家の方は訪問する価値があるかと思います。

(注意)
窓口氏によりますと今後休日は硬券発売を行わないとのことですので、買いに行かれる方は月-金の訪問をお願いいたします。また係員により対応が異なるケースもあるようですので、買えない可能性があることも承知の上でご訪問ください。