前回の記事で触れた福隆駅もう一つの名物、それがタイトルの硬券乗車券です。福隆は長らく収集家の間でも硬券発売駅とはみなされていませんでしたが、最近になり「運が良ければ買える」「しかも他の駅では残っていない自強號用の券がある」という報告がちらほら上がるようになり、暇な週末にダメ元で行ってみました。
余談ですがアクセスには鉄道ではなく定期券が適用されるMRT・市バスを利用しており、まったくお金はかかっていません。
(松山-瑞芳快速バスと瑞芳-褔隆の台灣好行バスをうまく乗り継ぐと電車と遜色ない時間で着くことができます)

着いて早速窓口へ行きネットで拾った写真を見せ「これを買いたいのですが」と言うと「ああ、それね」と奥へ行き硬券を持ってきてくれました。最初は區間車用が出てきましたが、「自強號のはありませんか?」と再度尋ねるとそれも持ってきてくれ、無事買うことができました。

買いづらい、売ってもらえないという情報もあったので運が良かったのだと思います。実際窓口には係員が二人いましたが、硬券を扱えるのは一人だけでもう一人は不可(その人に声を掛けると扱える人を呼びに行く)でした。その人がいる日に行かないと買えないというということのようです。

どんな口座があるかを尋ねてみたところ區間・自強とも台北・松山のみとのことでした。イベントの多客期用に特に需要の多い区間だけ設備されたようです(券番は循環符号が付くほど進んでいましたので、かなり発売実績はあったようです)。裏を返せば平常時は集計作業などに手間がかかる硬券を売る必要がなく、ICカードが普及した現在ではイベント時でも発売していないと思われるのでこれを見て行かれる方は売ってもらえなくても無理を言わないようお願いいたします。