前回國立臺灣博物館の本館を紹介いたしましたが、引き続き向かいにある古生物館を紹介したいと思います。ここは本館とセットのような扱いになっていてチケットも共通。なんと30元で両方見ることができるのです。
古生物館が國立臺灣博物館に正式加入したのは2010年と比較的最近のことではありますが建物自体は1933年の建築。元は日本勧業銀行の台北支店でした。日本撤退後土地銀行となりその本店として使われてきましたが、現在も外観・看板とも銀行のままでここが博物館と気づかず通り過ぎる人も多そうです

この外観は同時期に建てられた台南支店(こちらは現役)とそっくりです

壁に沿って歩いていくと

非常に控えめな國立臺灣博物館の文字とともに入口があります

通路は銀行というより高級ホテルのような雰囲気で

チケットカウンターもホテルのフロントのよう

中は大きく2つの部分に分かれていて、そのうち一方が行史館、つまり銀行の歴史を紹介したコーナーになっています。土地銀行は全面的にスペースを博物館へ提供しているわけではなく、自社の博物館とハイブリッドにしているわけですね

ということでまずは行史館部分から。入口は金庫室の扉でとてもワクワクします

扉の裏側は構造がわかるようスケルトンになっていますが、こういうメカって本当に好きです

内側は以前見学した留置場や拘置所にどこか似た雰囲気で、中の物・人を逃さないという意味では同じなのかも知れません

一部の棚を使い、銀行の歴史紹介や文物展示がされています

日本勧業銀行時代のものもありました


また一部の棚は敢えて展示物を置かず、当時の雰囲気を体験できるようになっています

金庫の棚って書架にも似ていますがやはり独特ですね

二階もあり

同様に展示がなされています

金庫室の外にも展示がありました


続いて古生物館の方へ

本館の続きのような感じですが、こちらは古生物・化石に絞って展示がなされています

一番の見どころはやはり化石展示のコーナー。本物ではなくレプリカとのことですが旧ロビー全体に展開する化石は迫力満点でお子様には大ウケすること間違いなしです。実際多くの親子連れを見ました

建物自体にも注目。天井まで装飾がなされています

恐竜カフェも併設されており、化石を眺めながら休憩することが可能。軽食も提供されています

金庫室の方に興味を持っていかれてしまい古生物館部分の写真をほとんど撮っていませんでしたがとても楽しめました。臺灣博物館見学の際には是非忘れず向かい側も見ていただきたいと思います