2025年12月いっぱいで郵便局窓口での台鐵乗車券発売を終了するとの発表がありました。以前は主要な購入方法の一つでしたが、近年はコンビニ発券やチケットレスの普及で発売実績が大幅に落ち込んでいる上、有価証券である用紙の管理をきっちりしなければならないなど現場の負担になっているのが理由とのこと。
利用者目線からしても営業時間が限られる上番号札を取って順番待ちしなければらない郵便局へ行くメリットは薄く、存在意義があるのはコンビニがない地域くらいでした。
しかしきっぷ収集者からするとレトロな様式でかつ非感熱紙のため印字が消えない郵便局発券は貴重で、私も特に残したいきっぷの場合は郵便局窓口へ行っていました。
今回の報道を受け、惜別の意味を込めて最後に1枚してきました。
ということで今回購入したきっぷがこちら。実は台鐵公司になってから一度も買っておらず、どうせ用紙の「台灣鐵路局」が「台鐵公司」表記に変わったくらいだろうなと思っていました。ところが渡されたきっぷを見てびっくり、まったく別物です

ドットインパクトプリンタからレーザプリンタに変わっており、これはQRコードに対応するためと思われます。券紙もプリカット紙から連綴紙に変わり(おそらくカット前はA4サイズ)、地紋は入っていますがかなり薄いです。そして特徴的な郵便局マークの囲みがなくなりました。
記載内容はほぼ一緒でフォントも旧バージョンに寄せているのが面白いですね。ちなみに係員が慣れておらず、発券するのに10分ほどかかりました。いかに発券実績が少なくなっているのかがわかります
さて、きっぷを買って乗らないのは主義に反しますので帰宅時に遠回りして乗ってきました。定期券で乗れる列車に二重払いするのはくやしいので定期券利用不可の3000型自強號を選んでいます

今更ながら台灣鐵路局表記のレーザーバージョンや台鐵公司表記のドットインパクトバージョンが存在したのか気になります
