以前高雄市にあるカップラーメン廟を紹介いたしました。その際台湾全土に5箇所は存在していると書きましたが、早速2箇所目に行って参りました。
向かったのは南投縣の中寮石龍宮。正式名称である石龍宮以外に泡麵土地公と呼び習わされており、更にGoogleマップでは公の字を重ねて泡麵土地公公公となっており可愛い感じがしますのでタイトルに採用しています。調べた限りどうやらここが元祖で最も知名度が高く、賑わっている様子。諸々期待しつつ現地へと向かいました。
廟があるのは南投市郊外にある中寮鄉(村)。南投市中心部から6kmほどの郊外、少し山間に入った場所です。交通手段がないかと思いきや意外にも路線バスが1日数往復あり、最寄りの新城で下車

早速廟へ向かいますが、少々急がねばなりません。バスがあるといっても2時間に1本以下、他に何も無い場所で次を待つのはきついので乗ってきたバスが折り返してくるまでの30分少々で目的を達成する必要があります
土地公(土地神さま)は非常に小規模なことがほとんどですが、ここは立派な牌樓があり車がどんどん吸い込まれていきます。警備?誘導?の人もいました

途中の壁では廟そのものではなく販賣部(売店)が大々的にPRされており、お守りや参拝グッズを買い求める人が多いのでしょう

ここが泡麵土地公となった由来は以下のように紹介されています
「ある日信徒が宝くじ当選の祈願に訪れた。その信徒は食べるものがなく、廟方はカップラーメンを渡し飢えをしのいでもらった。結果その信徒はお礼参りの際カップラーメンを一箱奉納した」
という由来でカップラーメンとお金に関するご利益が結びつき、カップラーメンを食べて金運アップ!というユニークな信仰が生まれました。そのため売られているものもお金に関するものがほとんどです

さて、地図で見るとバス停から近そうなのですが川を迂回していくため意外に距離があります。右奥に見えているのが目指す土地公

駐車場には観光バスの姿もあり団体さんも多いようです。奥にはテントが連なり市場のような雰囲気

特産品でしょうか、様々な柑橘類が売られているのが目立ちました

廟の入口に到着。神様がカップラーメンを食べていますね

売店その1。ここでは通常の参拝用品のほか

お供え用箱入りカップラーメンも販売しています

撮影用にこのようなモニュメントまで設置されていました

売店その2。先ほどとは売っているものが少し違うようです

そして早速カップラーメンコーナー。後方の棚に加え手前の巨大カップいっぱいにラーメンが入っています


誰でも好きなだけ持っていくことができますが、皆常識的に1~2個取っていました。一人で大量に持っていくようなことをしたら神罰が当たりますしね
まずは参拝。実は去年火事で全焼しており、建て直されたのでピカピカです。なおその時御神体は焼けなかったのでますます信仰を集めるようになりました

屋根はとても立派なのですが、お社はいかにも土地公らしい小さなものでその慎ましい感じがいいですね

壁のような巨大4連給湯マシン

早速頂くことにしますが

食事スペースは大混雑で席がなく、お湯を入れたカップ麺を持ってしばらくうろうろすることになりました

予想以上に時間がかかり、バスの到着時刻ぎりぎりに。2分差で間に合い、無事戻ることができました。今度また別のカップラーメン廟を訪問してみたいと思います