永樂市場は台南市の観光客も多い國華街に位置しています。買い物スポットとしての機能はほぼなく、グルメの提供が中心。他にも面白い要素がありますので紹介したいと思います。

建物外観。見ての通りかなり人通りの多いエリアです。

一階角にある青草(煮出して一種の健康飲料として飲む)専門店。この市場で数少ない「買い物」の店。

その他はというと國華街沿いに食事をする「小吃」の店が並んでいます。


阿里阿多(ありがとう)壽司店

この牛肉麺店はすごい。なんと営業時間は深夜2時から午後1時まで。

建物の中(1階)はほぼ表の店のバックヤードで買い物などできる場所はなし。

しかし百貨の看板も残っており、以前はお店があったのかもしれません。

その建物は2棟に分かれており、渡り通路でつながった構造をしています。

その中間部分には小吃に混ざって何故かバイク屋

ここから2階へ上がってみます。基本的に2階は住居スペースで生活感のある空間が広がっているのですが

こっそり営業しているカフェがあります。今回は時間がありませんでしたが、日を改めて行ってみたいですね。

そして奥へ進むとちょっと薄暗い、時が止まったような空間に出ます

扉4枚分が1軒の家で、中はロフト付きワンルームのような感じになっています。住人はほとんど老人のようです。
他所では見かけない構造ですが、これは元々店として設計されたものが使われず住居に転用されたためとのこと。


西側の中央付近には廟が。その前ではアートの勉強をしている少女がおり、以前にも見かけたのでいつもここで作業をしている様子。

他には昔のスタイルを復元した理髪店などがあります。普段は開いておらず、決まった日だけ営業するようです。


一周したところで先程とは別の階段から下へ。

新竹の東門市場や台北の信維市場を彷彿とさせる市場で、古い建物好きの私には大変興味深い場所でした。