台鐵の小駅を訪ねるシリーズ、今回は南迴線の內獅駅です。
南迴線加祿~枋山の3駅(かつて古莊もあったが現在は信号所へ格下げ)は停車する列車が極端に少ないことで有名ですが、その中でも利用が最も少なく台鐵でワースト1を誇り、1日平均1人以下となっています。
隣の加祿は硬券の聖地ということでこれまで幾度も訪れていますが、內獅は団体列車で一度降りたきりでした。
今回は時間に余裕があったため、加祿できっぷを購入後ウォーキングをして內獅から乗車する形で訪問してみました。そのためいつもの小駅シリーズのように列車で到着するのではなく、外からのアプローチとなっています。
駅の入口は国道沿いにありますが、これといった看板もなくとても地味。気をつけていなければ通り過ぎてしまいます。
駅へのアプローチは未舗装で、もうこのあたりで駅の置かれている状況が見えてきました。
今回は外からなので駅に入る前に先に附近の散策。といっても付近にあるのはバス停と
小学校くらい。国道をしばらく歩くと廟やマンゴーの直売店が点在していますが、他に商店などはありません。
では駅の方へ。駅舎はちゃんとありますが、妙に風通しが良さそうな印象を受けます。
中に入ってみると外から見た印象の通りガランとしています
どうやら元からこうであったわけではなく、古い写真と比べると何年か前に内壁と外壁の一部が取り払われている様子。こちら側には壁があり(出札窓口があったのでしょうか?)、窓もしっかり嵌っていたようです。
改札を抜けてホームへ
ここは電化の際補修されて綺麗になっています
駅舎を振り返り
ホームは2面1線ですが、山側のホームは塞がれていて実質1面1線
古いホームには立派な上屋がありますが、老朽化が進んでいるのか落下防止ネットが設置されています
古い駅名標
駅を挟んで小学校と反対側に集落と役所の施設があり、その行き来のためか台東寄りにホームには降りられない跨線橋が設置されています
台東ゆきの區間車が入線してきましたので乗り込み內獅を後にします。電化したにもかかわらず、かつての普快車を引き継ぐかのようにディーゼル機関車+客車なのがいいですね。