枋寮と台東間を結ぶ南迴線。その加祿-內獅間のちょっと変わった鉄道建造物があります。
加祿~內獅の駅間ウォーキングをしながらそれを見てきました。

おなじみの加祿駅を出発

まずは国道へ出て台東方面へ

1.2キロ踏切を渡り、線路の反対側へ

渡りながら台東方を見ると彼方に目当ての建造物が見えました

しばらく線路に並行して進むと

巨大な建造物が目の前に現れました。「嘉和遮體」です。

見た感じトンネルですが、周りに山はありません。そして名称が「隧道」ではなく「遮體」なので、トンネルではないのです。
実はこれ、近くにある軍事演習施設から飛んでくる砲弾を避けるためのシェルターなのです。しかし鉄道の正式開通前に演習場は移転してしまい、完成はしたものの無用の長物となってしまいました。
撤去に相当な費用がかかるのか電化工事の際も撤去されずそのまま残されているものです。

さて、引き続き內獅駅を目指しウォーキング。右側は超えられない数メートルの高さの壁が延々と続き、左側は山。そんな道を歩いていくともう出られない世界に閉じ込められたような錯覚に陥ります。

通気口でしょうか、壁には一定の間隔で不思議な形の穴が開けられています。

左は入ったら迷いそうなマンゴー樹の林

15分ほども歩いたでしょうか、ようやく終点のゲートが見えてきました

台東方出口

ここから国道へ復帰

台湾鉄路で最も特別な、そして唯一の平地にあるトンネル。もちろん列車からも見られますので注意してみてはいかがでしょうか。