高雄と枋寮を結ぶ国道17号沿いに日本統治時代の神社遺跡があります。角度的に西行き(枋寮→高雄方向)で目に入りやすく、バスに乗っていると突然視界に鳥居が現れるので少々びっくりします。

神社前の国道。奥が高雄方面で、手前が枋寮方面。右手中央付近に鳥居が見えます。
やや奥まっており、国道に対して斜めになっているので枋寮方向へ移動している時は気づかず通り過ぎてしまうでしょう。

最寄りのバス停は佳冬農校。墾丁ゆきのバスが停車するため本数はそこそこあり、訪問は比較的容易。台鐵佳冬駅からはかなり距離があります。

一の鳥居。玉里神社のように半分住宅に埋もれていますが、しっかり形を保っています。

読み取れませんが、何やら文字を埋めた跡があるのが当時のものである証拠

その奥には神橋

こちらは何かの台座のよう。後で調べたら灯籠の跡とのことでした。

参道を神社へ向けて進んでいきます。当時の写真を見ると途中で一段高くなり石段があったようですが、今は平らになっています。
かなりわかりにくいですが右側の白い家の前に中途半端に立っている石柱が二の鳥居。

参道の長さは140m程度とそれほど長くなく、すぐに社殿跡に到着。

現在社殿はなく、基礎と鳥居

そして台座が残っています

規模は小さく無社格で東港神社の兼務社であったようです。主祭神は天照大神。

鳥居には中華風の御札が貼り付けられていました

周囲には玉垣も残っています

後方から。私の故郷の神社を思い出しますね

このあたりも境内の一部であったはずですが(右の方に玉垣が残っています)、今は住宅の一部になっています

この他に狛犬が農業高校へ移され現存しているようですが、このご時世外部の人間が見学するのは難しいのでまた機会が探索してみたいと思います。

墾丁の行き帰りに時間の余裕があれば途中下車して寄ってみるのもいいと思います。佳冬市街と合わせて回るのもお勧めです。