先日國光客運に乗って向かった先はお茶の博覧会でした。懇意にしている茶農家さんがSNSに出展を告知しており、丁度時間もあったので見に行くことにしたものです。
お茶大国である台湾では毎年各地でこの手のイベントが開催されていますが、この博覧会は個人的に最も好きなお茶どころ南投縣での開催ということで期待大です。

高速バスの停留所からは徒歩で向かうつもりでしたが、すぐ近くに無料シャトルバス乗り場があったのでありがたく利用させてもらうことに。バスを降りるともうそこは会場の入口です

会場は広くいくつもの建物に分かれていますが、まずは一番手前の建物から入りました。ここはお洒落な造りで左右にロッカーのような棚が設置されています

左の棚には様々なお茶が種類→産地の標高という順に並べられており、ピンポイントで好みのお茶を探せるようになっています

それぞれのボックスには商品そのものではなくカードが置かれており、向かいのカウンターで交換する仕組み

すべてではないですが、奥では試飲コーナーができるようになっています

メイン会場にやってきました。グラウンドを囲むようにいくつもの建物が設置されており、それぞれの中に多数のブースがあります。ところでこの茶壺オブジェはお茶の産地でよく見かける「お約束」ですが、こういう臨時会場でもしっかり用意するんですね

小さめの建物は日月潭紅茶館・凍頂茶香館などテーマごとに分かれており、好みの種類の建物に入れば効率よく試飲・買い物ができる仕組み

中はこんな感じで中央の島+外周ブースという造りになっています

目的の茶農家さんが出展しているのは讚炭茶香體驗館。體驗館というだけあってこんなイベントが行われていました

1人200元でお茶の焙煎体験ができ、茶器(蓋杯)と巾着袋をお持ち帰りできるというもの(お茶菓子つき)。丁度10分後に始まる回が1人だけ空いていましたのでその場で申し込みました

会場はこのように1卓4名・4卓で

1人ごとにこのセットと

1卓ごとに焙煎機が置かれています

講師の方の説明を聞きながら4人で交互に焙煎。焙煎と言ってもそれほど高温ではなく100度以下ですが、しっかり香りが出ています

焙煎できたら蓋杯に入れ

淹れます。私は焙煎系のお茶が好きなので大変おいしくいただきました

さらに添えられていた花びらやハーブを使って”味変”


お茶菓子も頂いて楽しいイベントでした

一通り終わって席を立とうとすると司会の人から「すみません、もう少し座っていてください」との声がかかりました。まだ何かあるのかな?と思っていたら丁度南投縣長さんが視察に来られていました

目的の茶農家さんに挨拶&茶葉購入も無事終えて一番大きな建物へ。ここはオールジャンルで沢山のブースが並んでいます。
こういうところでは一箇所ずつ座っていると時間がまったく足りませんので、マイカップを用意して興味あるブースに一瞬立ち止まり注いでもらうのが吉

ここで購入したのは2点。まずは150gで200元という驚異的なコスパの金木犀茶。試飲した感想もこの値段でいいの?でした

そしてこのお茶ガチャ。100元で高級茶を含む様々な産地の茶葉(売り子さん曰く17種類あるとのこと)が買えるというもの。75gという通常の半分の量にすることで多少好みと違っても消化でき、ワンコイン?で買えるという絶妙なところを突いています。これが通常サイズ150g200元だったらあまり売れなかったでしょう

私は一つだけあった黒包装のものを購入。結果中身はどこかの高山茶で、ちょっと薄かったものの抽出時間を長くすれば香りもよく美味しいお茶でした

毎年国慶節前後に開催され、会期も約10日間と長いのでお茶に興味のある方は行ってみるとよいかと思います