再見捌捌陸は海軍眷村(軍人村)明德新村跡に誕生した眷村文化や歴史を紹介する施設です。元を辿れば日本統治時代の海軍大本営で、その後も国民政府に引き継がれ台湾最大の海軍眷村となっていました。
付近一帯には当時の建物がそのまま残り民宿など様々方法で活用されており、そのうち一つがこの再見捌捌陸(臺灣眷村文化園區)となります。
入口にて入場券を購入しますが、門のところに立っているお兄さんから入場料を記入した紙を貰い、それを窓口に持ち込んで支払うという謎システムでした。
料金は50元
元は宿舎であったところで敷地はかなり広々しています
中央には当時から残るマンゴーの木
建物は4棟あり、すべて見学可能。いずれも土足禁止で希望者には台湾サンダルの貸出サービスもあります
では時計回りに見ていくことにします。まずは7時の方向にある眷村時代館へ
宿舎としてはかなり大きな建物で、地位の高い方が住んでいたのではないかと思います。実際明德新村には多くの将軍が居住していました
ここは1949年(=眷村成立当時)へのタイムスリップがテーマで当時の生活などが再現されています。こちらは居間の様子
食堂。台湾の歴史施設には大抵このように食事を模型で再現した展示があり、台湾人にとって食がいかに大事かが垣間見えます
洗い場。歴史を感じる造りです
海軍の制服なども展示されていました。以前はこれを着て撮影することもできたようです
続いて眷村俱樂部へ
ここは娯楽施設・社交場でした
中にはバーや
映画館を備えています。眷村は軍施設の一部という扱いで通行証がないと入れず、門の外とは異なる閉じた世界でしたがその生活は意外と単調ではなかったようです
時代を反映するスローガン
続いて眷村‧潮へ
ここは「兩個天空(=二つの空、台湾と中国大陸)」をテーマに両者の立場を比較しています。大陸側からすれば「台湾を開放せよ」、逆に台湾側では「共産党を倒しロシアに対抗せよ」
最後に眷村共生基地へ
ここはミュージアムショップですね。オリジナルのナノブロックなどもありました
帰る前にもう一箇所「ぜひこちらもご覧ください」とあった施設へと立ち寄ります
将軍一家の生活が紹介されており、こちらは無料で見学可能
各部屋ごとにお父さん・お母さん・お兄さんといった感じに紹介されています。ここはお母さんの部屋
新幹線駅から自転車の距離ですので高雄観光の折にはぜひ立ち寄って独特の雰囲気を感じ取ってみるといいかと思います