前回の投稿にて中心新村を紹介しましたが、セットで向陽心苑も紹介しないわけにはまいりません。
記事中で「元を辿れば日本軍の療養所として建てられたものが戦後軍管轄の三軍總醫院北投分院に引き継がれ、その関係者が住む眷村となっていました」と申し上げましたが、その分院は今も形を変えながら現役であり「向陽心苑」として見学可能となっています。
中心新村から徒歩3分くらいで到着。位置的には真裏なのでもしかしたら以前は裏道があったかもしれません。
左にあるブースでチケットを購入するのですが、本来150元のところ50元でしかも買一送一(1枚買ったらもう1枚サービス)。しかも以前同様50元の金券として利用でき、さらにお茶も出るという実質無料大盤振る舞い状態でした。私のように1人で来た場合はもう1枚を別に日に使うこともできるようです
日本人が建てたものがそのまま残っていますので当然ながら日本式建築となっています。湿気の侵入を防ぐための階段、切妻式屋根などが特徴的
中に入ると施設の歴史が紹介されていたり
診察室が再現されていたります
こちらの畳敷き部屋は何に使われていたのでしょうか?
温泉地の療養所ということで簡易入浴室を備えていました
戦前の建築ですから当然経年による傷みは激しく、古蹟として公開されるにあたって修復されています。写真を見る限り元は通常仕様に耐えうる状態ではなく、移転→荒廃→修復→再開というプロセスを経ていると思われるのですがそのあたりをはっきり記述した資料が見つからず、今度定時ガイドに参加して聞いてみたいですね
この大きな部屋は元病床でしょうか?
パネルで歴代院長が紹介されています
修復に関する紹介コーナー
物販コーナーも充実しており、ここで金券を使うことができます。石鹸が人気とのこと。
私はオリジナル絵葉書を頂きました。なお希望すればここでお茶も頂けます
奥から入口方向を望む。まっすぐ伸びた木造廊下の美しさ
建物の外から
神社ではないけれど絵馬掛け。台湾の日本系施設ではよく見られます
入口へ引き返し、向かって左側に進むと目立たないところに足湯がありますので忘れずに寄っていきましょう
現在は病院としての機能はなく、障害のある方の訓練所・就業場所となっています。中心新村以上に知名度が低く見学者も少なかったのでもっと多くの人に知られるといいなと思います